犬のお手入れと言うと何を思い浮かべますか?
爪切り、シャンプー、ブラッシングなどでしょうか
ここでは、愛犬のお手入れ方法やお手入れの頻度。
愛犬に嫌がられずにお手入れをする方法など
初めてワンコを飼ったという人でも分かりやすく解説していきます。
爪切り

犬の爪切りと言うと難しく思う方も多いと思います。
犬の爪は人の爪とはちがい爪の中に血管が通っています。
切りすぎると出血することもありますし
そのことがきっかけで
爪切りを嫌がるようになるわんちゃんもいます。
しかし、嫌がるからと言って切らずに何か月も放置してしまうと
伸びすぎて最悪の場合、肉球に突き刺さり歩くのも困難な状態になってしまうこともあります。
そうならないためにも定期的に爪を切っておく必要があります。
ご自分で出来れば1番良いのですが、出血させてしまうのが怖い
愛犬が嫌がるなどの理由で自宅で行うのは難しい場合は、プロの人にお任せしましょう。
その方が愛犬にとっても飼い主様にとってもいい場合もあります。
手慣れないことで悪戦苦闘し愛犬と何時間も格闘するよりも
プロに頼めばものの数分で終わります。
実際に私のお店にも爪切りだけで来店されるお客様もけっこうおられます。
自分でも可愛い我が子の爪切りぐらい出来るようになりたい!
うちの子は大人しくて爪切りも嫌がらないから挑戦してみたい!
という方は犬の爪切り方法を詳しく解説しているので以下の記事をごらんください
ブラッシング
ワンちゃんへのブラッシングの目的は
毛並みを整えて綺麗にみせるということだけではありません。
・被毛や皮膚を健康に保つ
・皮膚トラブルなどの早期発見
・マッサージ効果で血流促進が期待できる
・抜け毛の除去
・愛犬とのコミュニケーションがとれる
など様々な効果が期待できます。

では、そのワンちゃんにとっていい事づくめのブラッシングですが
いったいどの程度の頻度で行うのがいいのでしょう
正解は・・・・・ 毎日です! ( ̄▽ ̄;)
とは言っても毎日は時間がないという方も多いでしょう。
その場合は二日に1回、三日に1回でもOKです。最低でも1週間に1回は行ってあげてください。
私のお店でも愛犬のお手入れの中でブラッシングは1番飼い主様にやってほしいと伝えています。
多少のフケや汚れならブラッシングで解消されます。
よく、匂いや汚れが気になるからお家でシャンプーをする方がいらっしゃいますが
私のお店ではおうちでのシャンプーはあまりおすすめしていません。
その理由は、また別の記事で書こうと思っています。
歯磨き
ワンちゃんの歯についた汚れは2~3日で石灰化して歯石になります。
歯石になってしまうと歯磨きでは取れなくなってしまい、動物病院で除去するしかありません。
そうならないためにも毎日、最低でも3日に1回は歯磨きをしてあげましょう。
また、歯磨きが苦手なワンちゃんにはロープ遊びを日常の遊びに取り入れてみてください。
ロープに歯が食い込み、ひっぱったり振り回したりすることで歯の表面の汚れを落としたり、唾液の分泌を促したりすることができます。
歯磨きガムを与える場合は、ガムの種類など歯磨き効果の高いガムを選ぶようにしましょう。
また、食後すぐに与えるのが効果的だとされています。

歯磨きガムだけを与えるだけでは
歯石予防を完全にすることは難しいので
歯磨きができるようになることが望ましいと言えるでしょう。
適切なトリミングの頻度は?
トリミングの頻度は、1~2か月に1回が目安ですが犬種や毛の長さ
皮膚病の有無により頻度は異なります。
また、その子の性格や毛質、カットスタイルによっても大きく異なります。
愛犬のトリミングの頻度は、トリマーさんに相談するのが1番だと思います。
私のお店では40日間隔でのトリミングを目安としています。
ですが、中にはまだトリミングに慣れていない、極度の怖がりな子
毛が細く毛玉ができやすいなどの
理由からトリミング頻度を2週間ごとや1カ月ごととおすすめすることもあります。
また、頻度的にあまり通えないという場合には、カットスタイルを短く変更したり
おうちでのお手入れ方法をアドバイスさせて頂いたりしています。
おうちでのお手入れをしっかりと行いたいという飼い主様は
トリミングサロンが開催するお手入れ教室などに参加し
しっかりとなぜそのお手入れが必要なのか正しいやり方
愛犬がお手入れ嫌いにならないやり方などを事前にしっかりと
勉強したうえで行うことがその後の愛犬のトリミングやおうちでのお手入れに対する
苦手意識を持ってしまうかどうかかを左右すると言えるでしょう。

よくあるのが子犬の頃は嫌々ながらもまだ小さいという理由で
飼い主様でもシャンプーを行えていたが
大きくなってから手に負えなくなってお店に連れて来られるというパターン。
そうなるとプロでも難しい場合があります。
場合によっては恐怖のあまりトリマーに嚙みつき来店を断られる事もあります。
トリマーという職業柄動物に嚙まれたり引っかかれたりすることは、他の人よりは慣れていたりも
しますが、やはり私たちトリマーも嚙まれることは嫌です。
そうならないためには、やはり子犬の頃からの正しいお手入れをしてあげ
お手入れを気もちのいいものと思わせてあげることがとても重要なことだとおもいます。
私のお店でも飼い主様向けのお手入れ教室を随時受け付けております。
受講日などは特になく、飼い主様とお店の都合の会う日で
調整させていただくシステムとなっております。
また、受講内容も飼い主様みずから決めていただけます。
例えば 〇月〇日の○○時から ブラッシングだけを受講したい
という風にです。
ワンちゃんは自分でお手入れが出来ません。
飼い主様であるあなたがしてくれることだけなのです。

是非、愛犬に正しくお手入れをしてあげ、健康で充実した日々を送ってほしいと想います。

肛門腺絞り
ここでは、肛門腺絞りについて私の考えを書いていきます。
他のトリマーさんや獣医さんなどはまた違った見解をお持ちの方も
いらっしゃるかもしれません。

よく肛門腺絞りを気にされる飼い主様が多いです。
無理もないと思います。ネットで肛門腺絞りを検索すると
定期的に絞る必要があるとよく目にします
結論から言うと
そこまで気にすることでは無い です。
本来、犬というのは自力で肛門腺を出せるのです。
通常であれば便と一緒に排出されます
極端に言うと自力で排出できないことの方が異常なのです。
ただ高齢犬や肥満の犬、小型犬など肛門の筋力が弱く上手く
排出出来ない場合があります。
そういった場合には人の手で排出してあげる必要があります。
その場合でも月に1~2回程度で十分です。
やりすぎはかえって肛門やその周辺の炎症をおこす要因となることもあります。
1カ月に1~2回トリミングに行っているのならその時にやってもらうだけで
十分だと思います。
それ以外におうちで行う必要性はないと私は考えてます。また
肛門腺絞りを慣れない人が行うのは危険だと思います。
肛門腺の中には犬や猫がマーキングを行う際に排出される
においの強い分泌液があり、その臭いや粘度も個体により様々です。
液体状のものから粘度の強い見た目は便に近いものなど
特に水分の少ない分泌液の場合絞り方にコツが必要です。
また、肛門腺が詰まった状態の場合、慣れない人がむやみに
絞るのは肛門嚢を破裂させてしまう恐れもありえます。
肛門腺絞りをする場合は、獣医さんやトリマーさんにお願いすることを
おすすめします。。