トリミングでよく見かける疾患

いぬ

わたしたちトリマーは、職業柄たくさんのわんちゃんの体をみたり触ったりします
そのため、いつもと違うことや少し変だなと思う部分を見つけることがよくあります

その中でも比較的多い疾患を解説していきます

外耳炎

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よく見かける疾患で多いのが外耳炎です

見た目というより「臭い」で気づくことが多いですね
その他に、耳アカが多い、耳の皮膚が赤くはれ湿疹があるなどの症状が見られます

外耳炎の疑いがある時は必ず飼い主様に報告するようにしています
軽度の外耳炎であれば治療も1週間ほどで良くなる場合がほとんどですので
早めに受診するようにおすすめしています

重症化してしまうと治療にも時間がかかりひどい時には痛みもともなうことも
ある疾患ですので、できるだけ早期に治療を開始してあげて欲しいと思います

指間炎

指間炎とは足の指の間に炎症が生じる皮膚トラブルの一つです

足の指の皮膚が赤くなったり、腫れたり、かゆみを伴ったりします
主な原因は湿気や汚れ、アレルギー反応、細菌や感染などだと言われています

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またかゆみから犬が舐めたり噛むことで皮膚状態が悪化してしまいます

愛犬がいつも足を舐めている、足の指の間が赤く腫れているなどが
みられる場合は、早目に受診をおすすめしています

また、受診後に薬用シャンプーなどを処方された場合
ご家庭で愛犬の足を洗うと思いますが、この時もシャンプー後は
しっかりと乾かすようにしましょう!

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎は皮膚に常在するマラセチア菌という酵母が悪さをして起こる
皮膚炎です

マラセチア皮膚炎の主な症状は赤い、かゆい、ベタベタで脂っぽい独特な臭いがするです

また、「アレルギー性皮膚炎」やホルモンが関与する「内分泌腺疾患」と関連しており
完治せず長期にお付き合いが必要なこともあります

膿皮症

膿皮症とは皮膚に細菌(主にブドウ球菌)が感染しておこる皮膚病です

水疱やフケ、円形の脱毛がおもな症状です

ブドウ球菌は皮膚にトラブルの無いわんちゃんにも常在している菌ですので
他のわんちゃんから感染するということはなく、皮膚に元々いた細菌が過剰に
増えることで発症すると考えられています

薬用シャンプーについて

わたしのお店では皮膚疾患のワンちゃんで病院から薬用シャンプーが処方されている
場合は、持ち込みOKにしております

また、おうちでシャンプーをする場合は薬用シャンプーは
通常のシャンプーとは扱いが違いますので
しっかりとした使用方法を動物病院でヒアリングして使用するようにしましょう

時々、なんとなく動物病院で処方されたからという理由で薬用シャンプーを
持ってこられる飼い主様がおられますが、愛犬の病状やなぜそのシャンプーを使う必要が
あるのか、使う頻度、いつまで使用してみるのか

など詳細を確認して使用されることをおすすめします

間違った使い方をしてしまうと乾燥や皮膚炎などのトラブルを起こしてしまう
リスクがあるため必ず獣医師の指導のもと使用するようにしてください

また、皮膚トラブルがある場合は定期的に動物病院で皮膚状態をチェックしてもらいましょう

わたしのお店ではこう言った皮膚トラブルのケアにも力を入れております
動物病院で皮膚病と診断されたがケアの方法やお手入れの仕方が分からない

皮膚病ではないが乾燥気味でフケが気になる
などお気軽にご相談ください

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