わたしのお店では、自宅で飼い主様が愛犬をシャンプーすることをおすすめしていません
その理由は色々ありますが一番の理由は
犬のシャンプーというものは、簡単そうに見えるかもしれませんが技術のいることであり
一般の飼い主様が簡単に出来るようなことではないと言うことです
では、具体的にお家シャンプーをすることをおすすめしない理由を解説していきます
シャンプー前のブラッシングが不十分である
まずはじめに、愛犬をシャンプーする前に必ずやって欲しい一番重要なことは
シャンプー前のブラッシングです
ブラッシングは日常的に行って欲しいお手入れですが、これを中々出来ない
飼い主様が非常に多いです
普段からブラッシングをきちんとされている場合は問題ないですが
日頃からブラシが出来なくて毛玉や汚れが付着している状態のままシャンプーをしてしまうと
綺麗になるどころか逆に毛玉やもつれを酷くする事になり、そこに汚れがたまり
臭いや菌の繫殖の原因となることもあります
汚れや皮脂を落としきれていない
愛犬のシャンプーをする時、どういった点に注意してますか?
・お湯の温度
・シャンプー剤の泡立て
・シャンプーの回数
など色々なことを考えながらシャンプーをしてあげないと
洗い残しやドライヤーの時に時間がかかりすぎたり
その後のお手入れに色々な弊害が出てきます
それぞれなぜ気を付けるべきなのか解説していきます

- お湯の温度
温度の目安は、37~38度が適温です
冷たい熱いのは私たち人間でも嫌ですよね
その他にぬるすぎるお湯で洗っても皮脂が落ちにくいということもあります
- シャンプー剤の泡立て
シャンプー剤を愛犬の身体に直接かけゴシゴシこすっていませんか?
泡が汚れを浮かせて余分な皮脂汚れを取り除いてくれます
また、泡が皮膚や被毛のこすれを軽減し優しく洗うことが出来るのです
シャンプー剤はしっかりと事前に泡立てておきましょう
- シャンプーの回数
シャンプーは最低でも2回洗いましょう
1回目は汚れを浮かす為にクレンジングします
2回目のシャンプーでしっかりと汚れと皮脂を落とします
地肌までしっかりと乾かしきれない
お家シャンプーをする上で一番問題なのがドライングです
ワンちゃんの身体は全身被毛で覆われています
ドライヤーでしっかりと地肌まで乾かせていないとそこに
雑菌が繫殖し、嫌な臭いの原因やフケ、酷い場合は皮膚病などを
引き起こす事になります
「それならしっかりとドライヤーで乾かせばいいんでしょ」と思いますよね
そうなんです!
そうなんですが大体の家庭にはドライヤーと言えば人間用しかないですよね
人間用のドライヤーには、風量調節機能や温度調節機能など細かい調節ができる機能がありません
そのため、温度が熱すぎたり風量が弱すぎたりとワンちゃんの身体を乾かすのに
はあまり適していません
時間がかかり過ぎることで愛犬の負担も大きく、熱い風が皮膚に与える負担も大きいです
そういった様々な観点から犬のシャンプーはやはりプロにお任せするのがベストだと思います
しかし、マラセチアやその他の皮膚疾患で定期的にシャンプーを行う必要のある愛犬を毎回
トリミングに出すとなると経済的にも大変になってきますよね
そんな場合、自宅で洗うという選択をされると思いますが
必ず犬のシャンプーの正しいやり方を勉強してください!
正しい知識を付け正しいやり方で愛犬のシャンプーを行ってください
間違ったシャンプーは愛犬の皮膚病を悪化させもつれや毛玉の原因となります
わたしのお店でも飼い主様向けのお手入れ教室を行っております
自宅で愛犬のシャンプーやお手入れをやってみよう!とお思いの飼い主様は
自己流で行わずまずはプロのトリマーからしっかりとしたお手入れ方法を学び
正しいケアを愛犬のために身に付けてから行ってあげてください
